用途・特徴
分散染料は、主にポリエステル繊維染色用として使用されていますが、ポリエステル繊維以外の疎水性合成繊維の染色も可能です。
各種合成繊維に対する分散染料の使用範囲及び特徴は以下の通りです。
ポリエステル
レギュラータイプのポリエステル用染料としては、実用的には分散染料のみが使用され、淡色~濃色の広い範囲に渡って色落ちしにくい染色が可能です。
アセテート
分散染料、カチオン染料によって染色可能ですが、実用的には分散染料が使用されます。
(アセテート用分散染料)
トリアセテート
分散染料により淡色~濃色の広い範囲に渡って色落ちしにくい染色が可能です。
(ポリエステル用分散染料を主に使用)
ナイロン
主に酸性染料が使用されますが、均染性を要求される分野(フィラメント製品、淡色染色等)には分散染料も使用されます。ただし、ナイロンに対する染色性の良好な分散染料を選定する必要があります。
アクリル
主にカチオン染料が使用されますが、淡色染色には分散染料が使用されることもあります。
ただし、アクリルに対する染色性の良好な分散染料を選定する必要があります。
おもな取扱製品
- Disperse Black B5
- Disperse Black BKKN 200%
- Disperse Black D-2 200%
- Disperse Black No.4
- Disperse Blue FWG
- Disperse Blue GLBL
- Disperse Blue SE-RPD
- Disperse Blue SE-RPD(T)
- Disperse Blue Z-GRLN 200%
- Disperse Blue ZM22N 200%
- Disperse Dark Brown 157
- Disperse Grey No.2-52
- Disperse Red Z-BWL(N) 05
- Disperse Rubine F-2 80%
- Disperse Rubine Z-BLN
- Disperse Yellow 5R-SE
- Disperse Yellow ANY